AIに関する法律と契約
G検定 学習ガイド / 30問 / 更新:2026年9月8日
個人情報、著作権、特許、営業秘密、競争法、契約を、保護する対象の違いから整理します。ここでの説明は資格学習用の一般論です。個別の事案への適用は条件や最新資料を確認してください。
理解のポイント
データを保有していること、学習に利用できること、生成物を公開できることは別の検討です。契約ではデータ、既存技術、新しい成果を分け、誰がどの目的で使えるかを具体化します。
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30問の解答と解説
問題文を開くと、正解・考え方・各選択肢の理由を確認できます。
01顧客データの氏名を削除したが、社内の対応表と容易に照合すると個人を特定できる。最も適切なものを選べ。
個人情報保護法 / 問題ID:g-038
正解:容易に照合できれば個人情報に当たり得る
他の情報と容易に照合することで特定の個人を識別できる情報も、個人情報に該当します。氏名の削除だけで匿名加工情報の要件を満たすわけではありません。照合可能性や加工方法を分けて考えます。
選択肢ごとの理由
- 容易に照合できれば個人情報に当たり得る(正解)
容易な照合による識別可能性も考慮します。
- 氏名がなければ常に個人情報ではない
氏名以外の情報や照合でも個人を識別できます。
- 加工方法を問わず自動的に匿名加工情報になる
匿名加工情報には所定の加工や取扱いの条件があります。
- 社内だけで使えば個人情報保護法の検討は不要である
内部利用でも利用目的や安全管理などの検討が必要です。
覚える要点:氏名の有無だけで判断せず、識別できるかを見る。
関連する公式資料02AI学習と著作権法30条の4に関する理解として、最も適切なものを選べ。
著作権法 / 問題ID:g-039
正解:非享受目的でも、権利者の利益を不当に害すれば適用外
30条の4は、著作物に表現された思想・感情の享受を目的としない利用についての規定です。要件と例外があり、AI学習という名称だけで適用は決まりません。学習段階と生成・利用段階も分けて検討します。
選択肢ごとの理由
- 非享受目的でも、権利者の利益を不当に害すれば適用外(正解)
目的と権利者への影響などの要件を確認します。
- AI学習を目的とすれば、利用の影響にかかわらず適用可能
AI学習が無条件の免責になるわけではありません。
- ネットで公開されていれば、著作権は消滅して利用可能
公開と著作権の放棄は別です。
- 学習段階で適法なら、出力の公開も無条件に適法となる
出力の利用では既存著作物との類似性・依拠性などが別途問題になります。
覚える要点:学習と出力の利用は、分けて考える。
関連する公式資料03AI関連技術の特許の要件で「進歩性」に最も関係する説明を選べ。
特許法 / 問題ID:g-040
正解:当業者が容易に発明できたかを検討する
進歩性は、その技術分野の通常の知識を持つ者が、既存技術から容易に発明できたかという観点です。出願前に知られていたかという新規性とは区別します。新しいというだけで必ず進歩性も満たすわけではありません。
選択肢ごとの理由
- 当業者が容易に発明できたかを検討する(正解)
先行技術からの容易想到性が論点です。
- 文書の文字数が多いかだけを検討する
分量で判断するものではありません。
- 発明者が有名かを検討する
知名度は要件ではありません。
- プログラムを公開すれば無条件で満たされる
公開したことだけでは進歩性を満たしません。
覚える要点:新規性は「既にあったか」、進歩性は「容易に考え付くか」。
関連する公式資料04営業秘密の三要件の組合せを選べ。
不正競争防止法 / 問題ID:g-041
正解:秘密管理性・有用性・非公知性
営業秘密としての保護には、秘密として管理され、事業活動に有用で、公然と知られていないことが必要です。社内で価値があると思っているだけでなく、秘密としての管理も重要です。
選択肢ごとの理由
- 秘密管理性・有用性・非公知性(正解)
営業秘密の三要件です。
- 新規性・進歩性・産業上の利用可能性
特許要件に関連する組合せです。
- 創作性・公開性・登録性
営業秘密の三要件ではなく、公開性は非公知性とも逆です。
- 正確性・高速性・説明可能性
モデル品質の性質であり法律上の三要件ではありません。
覚える要点:営業秘密=秘密に管理・役に立つ・知られていない。
関連する公式資料05複数事業者による価格決定AIの利用について、競争政策上の観点として最も適切なものを選べ。
独占禁止法 / 問題ID:g-042
正解:競争を制限する仕組みや効果を検討する
アルゴリズムやAIによって価格協調などが容易になる可能性があり、行為の仕組みや競争への影響が論点になります。AIという手段だけで適法・違法を決めるのではなく、具体的な事情を検討します。
選択肢ごとの理由
- 競争を制限する仕組みや効果を検討する(正解)
行為と競争への影響を検討します。
- 人が直接価格を決めていなければ検討は不要である
自動化していることだけで問題が消えるわけではありません。
- AIの利用はすべて独占禁止法違反である
AIを使うこと自体を一律に禁止するものではありません。
- モデルの精度が高ければ競争上の問題は生じない
予測性能と競争制限は別の問題です。
覚える要点:自動化された行為でも、競争への影響を確認する。
関連する公式資料06結果が不確実なAIのPoCを外部に委託するとき、契約で確認する事項として最も適切なものを選べ。
AI開発委託契約 / 問題ID:g-043
正解:検証業務の範囲、評価条件、成果物の利用条件や責任分担
PoCは実現可能性を探るため、何を行うか、何をどの条件で評価するか、成果をどう使えるかを明確にします。契約類型や保証の範囲は業務の性質と合意内容によって整理します。
選択肢ごとの理由
- 検証業務の範囲、評価条件、成果物の利用条件や責任分担(正解)
業務と成果の扱いを具体化することが重要です。
- 「AI開発」とだけ書けば検証範囲は十分明確になる
名称だけでは範囲や責任が明確になりません。
- 学習結果の精度保証はどんな条件でも当然に含まれる
精度保証が自動的・無条件に付くわけではありません。
- データや成果物の利用条件は契約終了後に初めて検討する
事前に利用条件を確認する必要があります。
覚える要点:PoCは不確実性を前提に、検証範囲と責任を定める。
関連する公式資料07外部のAIサービスに社内文書を入力する前の確認として、最も適切なものを選べ。
AIサービス提供契約 / 問題ID:g-044
正解:保存・再学習・提供先の条件を確認する
AIサービスごとに入力データの保存期間、再学習利用、第三者への提供、生成物の利用条件などが異なります。価格だけでは判断できません。社内の情報管理ルールとサービスの条件を照合します。
選択肢ごとの理由
- 保存・再学習・提供先の条件を確認する(正解)
データをどのように扱う契約かを確認します。
- 無料なら入力内容は必ず学習に使われないと判断する
無料かどうかでは利用条件は決まりません。
- 有料なら機密保持が無条件で保証されると判断する
料金の支払いだけで必要な保証は成立しません。
- 利用規約はモデルの性能とは無関係なので確認しない
性能以外のデータ利用条件も重要です。
覚える要点:入力してよいかは、データの性質と契約条件で決める。
関連する公式資料08氏名を削除した顧客番号付きの購買履歴がある。社内の対応表と容易に照合して個人を特定できる場合、適切な理解はどれか。
個人情報保護法 / 問題ID:g-259
正解:個人情報に該当し得る
個人情報には、情報単体で個人を識別できるものだけでなく、他の情報と容易に照合して識別できるものも含まれます。ID化と匿名化を同じ意味で扱わないことが重要です。
選択肢ごとの理由
- 個人情報に該当し得る(正解)
他の情報との容易な照合も判断に含まれます。
- 氏名がないので必ず匿名加工情報である
氏名の削除だけでは法定の加工要件を満たしません。
- 数値の情報は個人情報に含まれない
データ形式ではなく識別可能性などで判断します。
- 社外に出さなければ個人情報ではない
社内利用かどうかで定義は変わりません。
覚える要点:名前を消すことと、個人を識別できなくすることは別。
関連する公式資料09病歴などの要配慮個人情報を取得する際の原則はどれか。
個人情報保護法 / 問題ID:g-260
正解:法令の例外を除き、事前に本人同意を得る
病歴などは不当な差別や偏見につながるおそれがあるため、要配慮個人情報として扱われます。取得には原則として事前同意が必要です。例外もあるため「一切取得禁止」と覚えるのも誤りです。
選択肢ごとの理由
- 法令の例外を除き、事前に本人同意を得る(正解)
取得段階から特に配慮が必要です。
- 通常の氏名と同様に同意は常に不要である
要配慮個人情報には取得の特別な規律があります。
- 取得後に利用目的を公開すれば常に足りる
公開だけで事前同意の原則を置き換えられません。
- 研究目的と名付ければすべての規律がなくなる
例外の要件を具体的に確認する必要があります。
覚える要点:要配慮個人情報は、まず取得時の同意を確認する。
関連する公式資料10配送のために集めた個人情報を、新たなAIサービスへ使う場合、最初に確認すべきことはどれか。
個人情報保護法 / 問題ID:g-261
正解:元の利用目的と、新用途に必要な手続き
取得済みの情報だからといって、どの用途にも自由に転用できるわけではありません。元の利用目的との関係を確認し、範囲を超える場合は本人同意など必要な対応を検討します。
選択肢ごとの理由
- 元の利用目的と、新用途に必要な手続き(正解)
目的外利用に当たるかを確認します。
- データ容量が十分大きいかだけ
量は利用目的の適法性を決めません。
- 自社が収集した情報なら用途は自由かだけ
収集者にも利用目的の制約があります。
- AIなら利用目的を特定しなくてよいかだけ
AIの利用という理由で原則はなくなりません。
覚える要点:データを持っていることと、新用途に使えることは別。
関連する公式資料11利用目的の達成に必要な範囲で個人データの処理を委託する場合の説明として適切なのはどれか。
個人情報保護法 / 問題ID:g-262
正解:第三者には該当しないが、委託先の監督は必要
個人データの取扱いの委託は、一定の範囲で通常の第三者提供と区別されます。ただし、委託元には監督が必要です。委託先が独自に学習へ利用する場合も同じ扱いでよいと即断してはいけません。
選択肢ごとの理由
- 第三者には該当しないが、委託先の監督は必要(正解)
委託だから管理責任がなくなるわけではありません。
- 委託と名付ければ、提供先の独自利用も自由
実際の利用目的や取扱いが重要です。
- 第三者には該当しないので、安全管理も不要
委託先の必要かつ適切な監督が求められます。
- 委託であっても、提供先へのデータ移転は禁止
必要な範囲の委託が認められています。
覚える要点:委託の例外と、委託先を監督する義務をセットで覚える。
関連する公式資料12仮名加工情報と匿名加工情報の違いに関する適切な説明はどれか。
個人情報保護法 / 問題ID:g-263
正解:仮名加工は、他情報と照合しない限り識別できない加工
仮名加工情報は他の情報との照合を前提に識別可能性を下げる仕組みです。匿名加工情報は特定の個人を識別できず、元の個人情報を復元できないようにする加工が求められ、適用されるルールも異なります。
選択肢ごとの理由
- 仮名加工は、他情報と照合しない限り識別できない加工(正解)
匿名加工情報とは加工要件や規律が異なります。
- どちらも氏名を除去するだけで、加工要件を満たす制度
再識別の可能性などに応じた加工が必要です。
- 仮名加工は、本人同意があれば第三者提供を自由に行える制度
仮名加工情報の第三者提供は原則禁止です。
- 匿名加工は、加工後の情報の取扱いに規律を設けない制度
識別行為の禁止などの規律があります。
覚える要点:仮名と匿名は、名称の似た別の法的制度。
関連する公式資料13著作権が保護する対象の基本的な捉え方として適切なのはどれか。
著作権法 / 問題ID:g-264
正解:創作的な表現を保護し、アイデア自体は保護しない
例えば「猫が探偵をする」という設定と、その設定を具体的な文章や絵で表した作品は区別します。著作権が保護するのは創作的な表現です。似た題材であることだけで侵害とは判断できません。
選択肢ごとの理由
- 創作的な表現を保護し、アイデア自体は保護しない(正解)
表現とアイデアの区別が出発点です。
- 思い付いたアイデアはすべて著作権で独占できる
アイデア自体は著作権の保護対象ではありません。
- 公開すると創作的な表現も保護されなくなる
公開の有無だけで権利は消えません。
- 短い文章なら内容を問わず必ず保護される
創作性などを個別に判断します。
覚える要点:題材や発想と、具体的な表現を分ける。
関連する公式資料14AI生成物について著作物性を検討する際に重要な観点はどれか。
著作権法 / 問題ID:g-265
正解:人の創作意図と創作的寄与
AIの出力に著作権が生じるかは、AIを使ったという事実だけでは決まりません。人が具体的な表現にどのような創作的寄与をしたかなどを検討します。利用規約上の扱いと著作物性も区別します。
選択肢ごとの理由
- 人の創作意図と創作的寄与(正解)
人がどのように創作へ関与したかを検討します。
- 生成に使ったGPUの価格
機材の価格で著作物性は決まりません。
- 出力のファイルサイズ
データ量で創作性は判断できません。
- 利用規約に所有と書かれているかだけ
契約の記載だけで法的な著作物性は生じません。
覚える要点:AI使用の有無だけでなく、人の創作的関与を見る。
関連する公式資料15AI生成物が既存の著作物を侵害するかを考える基本的な観点の組合せはどれか。
著作権法 / 問題ID:g-266
正解:類似性と依拠性
既存作品の創作的表現との類似性や、その作品に基づいたという依拠性を検討します。AI生成だからこの検討が不要になるわけではありません。許諾や権利制限の適用も含めて判断します。
選択肢ごとの理由
- 類似性と依拠性(正解)
創作的表現の共通性と既存作品に基づくことを検討します。
- ファイル容量と解像度
技術的仕様だけでは侵害を判断できません。
- 有名度と販売価格
作品の人気や価格だけで決まりません。
- モデル規模と応答速度
生成システムの性能指標です。
覚える要点:侵害の基本は類似性・依拠性、さらに許諾や例外を確認。
関連する公式資料16AIの学習段階で著作物を適法に利用できた場合、生成物の公開について正しい説明はどれか。
著作権法 / 問題ID:g-267
正解:生成・利用段階の権利関係も別途検討する
学習用の解析と、生成した画像や文章の公衆への提供は別の行為です。学習段階で適用される権利制限が、出力の公開まで包括的に許すわけではありません。段階を分けて確認します。
選択肢ごとの理由
- 生成・利用段階の権利関係も別途検討する(正解)
学習と出力の利用では検討対象が異なります。
- 学習が適法ならすべての出力を自由に公開できる
既存著作物に似た出力の問題は残ります。
- 学習が適法なら出力に必ず著作権が生じる
人の創作的寄与など別の観点が必要です。
- 学習が適法でもAI出力はすべて公開禁止
AI利用だけを理由とした一律禁止ではありません。
覚える要点:「学習に使える」と「出力を公開できる」を分ける。
関連する公式資料17インターネット上で公開されているコードをAI製品に組み込むときの対応はどれか。
著作権法 / 問題ID:g-268
正解:ライセンスと利用条件を確認する
公開されたソースコードでも、再配布時の表示やソース提供などの条件がある場合があります。利用するコードとライセンスを確認し、製品の配布方法に応じた対応を考えることが大切です。
選択肢ごとの理由
- ライセンスと利用条件を確認する(正解)
閲覧できることと再利用条件は別です。
- 無料で閲覧できるので条件は存在しないと判断する
著作権やライセンスは残り得ます。
- 変数名だけ変えれば条件確認を省略する
表面的な変更で義務がなくなるわけではありません。
- AIが提案したコードなら確認を省略する
生成経路だけで権利問題がなくなるわけではありません。
覚える要点:公開されている情報も、再利用の条件を確認する。
関連する公式資料18出願前に発明の内容を自社サイトで公開する際の注意点はどれか。
特許法 / 問題ID:g-269
正解:新規性の喪失と、出願時期・例外要件に注意する
特許では出願時点より前に公に知られた技術との関係が重要です。自社の発表でも新規性に影響し得ます。新規性喪失の例外は要件や手続きがあるため、公開してから考えればよいとはいえません。
選択肢ごとの理由
- 新規性の喪失と、出願時期・例外要件に注意する(正解)
自らの公開も新規性に影響します。
- 自分のサイトなら新規性に影響しない
公開主体だけで除外されません。
- 公開すると特許権が自動的に発生する
出願や審査などの手続きが必要です。
- 公開した事実だけで進歩性が証明される
進歩性は先行技術との関係などで判断します。
覚える要点:発表と出願の順序に注意する。
関連する公式資料19特許審査の「進歩性」に最も近い説明はどれか。
特許法 / 問題ID:g-270
正解:当業者が容易に発明できるかを検討する
新規性は先行技術と同じ発明か、進歩性は当業者が容易に考え付けたかという異なる観点です。既知の技術を組み合わせた発明でも、その組合せが容易かどうかなどを検討します。
選択肢ごとの理由
- 当業者が容易に発明できるかを検討する(正解)
単に同一技術がないだけでは足りません。
- 売上が前年度より増えたかを検討する
事業成長率の意味ではありません。
- 発明者が以前より技術を習得したかを検討する
個人の上達の評価ではありません。
- 説明書のページ数が多いかを検討する
文量で進歩性は決まりません。
覚える要点:新規性は「同じか」、進歩性は「容易に考え付くか」。
関連する公式資料20顧客分析ノウハウを営業秘密として管理する対応として適切なのはどれか。
不正競争防止法 / 問題ID:g-271
正解:秘密と認識できる表示やアクセス管理を行う
営業秘密としての保護には、有用性や非公知性だけでなく秘密管理性が必要です。アクセス制御や秘密表示などにより、取り扱う人が秘密だと認識できる管理を行うことが重要です。
選択肢ごとの理由
- 秘密と認識できる表示やアクセス管理を行う(正解)
秘密管理性を確保する取組みです。
- 全社員と外部へ無制限に公開して秘密と呼ぶ
実際の管理状態と矛盾します。
- 重要な情報なら管理しなくても必ず営業秘密になる
有用性だけでは要件を満たしません。
- AIで作った情報は秘密管理の対象にならない
作成手段だけで対象外にはなりません。
覚える要点:価値がある情報も、秘密として管理する必要がある。
関連する公式資料21技術を特許で保護する方法と、営業秘密として保護する方法の違いはどれか。
不正競争防止法 / 問題ID:g-272
正解:特許は原則公開、営業秘密は非公知性を保つ
特許は公開と引換えに一定期間の排他的な権利を得る制度です。営業秘密は情報を秘密として管理し、不正な取得や利用等から守る仕組みです。技術の性質や漏えいの可能性を踏まえて選びます。
選択肢ごとの理由
- 特許は原則公開、営業秘密は非公知性を保つ(正解)
公開と秘密保持という重要な違いがあります。
- 営業秘密も必ず特許庁への登録が必要
営業秘密は登録制度ではありません。
- 特許は内容を永久に非公開にする制度
原則として出願公開があります。
- 営業秘密なら独立に開発した他者の利用も必ず禁止できる
特許権と同じ独占権ではありません。
覚える要点:公開して権利を得る方法と、秘密を維持する方法を区別。
関連する公式資料22営業秘密の三要件の組合せとして適切なのはどれか。
不正競争防止法 / 問題ID:g-273
正解:秘密管理性・有用性・非公知性
営業秘密の三要件は、秘密として管理されていること、事業に役立つこと、公然と知られていないことです。特許や著作権の要件と混同しやすいため、保護対象と一緒に整理します。
選択肢ごとの理由
- 秘密管理性・有用性・非公知性(正解)
管理され、有用で、公然と知られていない情報が対象です。
- 新規性・進歩性・産業上利用可能性
主に特許の要件に関する組合せです。
- 創作性・依拠性・類似性
著作権の論点が混在しています。
- 正確性・完全性・即時性
データ品質として重要でも三要件ではありません。
覚える要点:営業秘密は「管理・有用・非公知」。
関連する公式資料23多数の顧客データを持つ企業の行為を独占禁止法上検討する際の姿勢はどれか。
独占禁止法 / 問題ID:g-274
正解:行為の内容と市場の競争への影響を見る
データの集積は新しい価値を生む一方、他社の参入や競争に影響することもあります。重要なのは保有量だけで断定せず、排他的な取引条件など具体的な行為と市場への影響を検討することです。
選択肢ごとの理由
- 行為の内容と市場の競争への影響を見る(正解)
データ量だけで違法性は決まりません。
- データを多く持つだけで違法と断定する
保有量のみで自動的に違法にはなりません。
- 無料サービスの行為は検討対象にならないと考える
無料でも競争上の問題が生じ得ます。
- AIを使った行為は競争法の対象外と考える
技術の使用だけで除外されません。
覚える要点:大規模データの保有と、競争を阻害する行為を区別する。
関連する公式資料24AI開発前にNDAを結ぶ主な目的はどれか。
AI開発委託契約 / 問題ID:g-275
正解:情報の秘密保持・利用目的を定める
NDAは秘密保持契約です。どの情報を秘密とするか、誰に開示できるか、どの目的で利用できるかなどを定めます。開発の成果や権利、性能の合意をすべて代わりに定める契約ではありません。
選択肢ごとの理由
- 情報の秘密保持・利用目的を定める(正解)
情報交換時の取扱いを合意します。
- モデルの精度を必ず保証する
精度条件は開発契約などで別途定めます。
- 成果物の全権利を自動的に移転する
秘密保持だけでは権利帰属は決まりません。
- 個人情報保護法の義務を無効にする
当事者の契約で法令の義務を消せません。
覚える要点:NDAは情報の取扱い。開発条件は別に具体化する。
関連する公式資料25学習済みモデルの権利帰属を決める際の適切な対応はどれか。
AI開発委託契約 / 問題ID:g-276
正解:既存技術と新規成果の権利・利用条件を分けて合意する
AI開発には元々保有するプログラム、提供データ、新しく学習したモデルなど複数の資産が関係します。権利帰属に加えて利用できる範囲や第三者への提供、他案件への再利用も合意します。
選択肢ごとの理由
- 既存技術と新規成果の権利・利用条件を分けて合意する(正解)
所有という一語では整理し切れません。
- 委託料を払えばすべての権利が当然に移転すると考える
権利ごとの契約確認が必要です。
- データを出した側が既存の開発ツールも取得すると考える
背景となる技術の権利は別問題です。
- モデルのファイル名に発注者名を入れて決める
ファイル名で権利は確定しません。
覚える要点:何の権利か、誰がどの範囲で使えるかを明確にする。
関連する公式資料26検収条件を「精度95%以上」とだけ定める場合に不足しやすい点はどれか。
AI開発委託契約 / 問題ID:g-277
正解:評価指標・データ・測定条件
精度という言葉は正解率や適合率などと混同されることがあります。どのデータを使い、どの指標を、どの条件で測るかまで定めると、発注者と開発者が同じ基準で成果を評価できます。
選択肢ごとの理由
- 評価指標・データ・測定条件(正解)
同じ数値でも測り方により意味が変わります。
- 開発担当者の好きな言語
検収の測定条件を直接定義しません。
- 成果物のアイコンの色だけ
予測性能の評価には足りません。
- 学習ログの文字の大きさだけ
指標の定義や対象データが必要です。
覚える要点:数値目標は、指標・データ・測定条件とセット。
関連する公式資料27成果の不確実性が大きいAI開発で、探索的な段階分けを行う利点はどれか。
AI開発委託契約 / 問題ID:g-278
正解:検証後に次段階の実施条件を判断できる
AI開発は、利用できるデータや検証結果によって実現性が変わります。アセスメント、PoC、開発などに分けると、結果を見て継続や見直しを判断できます。各段階の役割や成果物も明確にします。
選択肢ごとの理由
- 検証後に次段階の実施条件を判断できる(正解)
不確実性に応じて合意を具体化できます。
- 初期段階であらゆる性能が保証される
段階分けは不確実性を消すものではありません。
- 各段階の成果物を定めなくてよくなる
段階ごとの目的と成果の合意が重要です。
- 当事者間の協力が不要になる
データ提供や評価などの協力が必要です。
覚える要点:不確実な開発は、段階ごとの判断と合意で進める。
関連する公式資料28生成AIサービスに社内資料を入力する前に確認する契約事項はどれか。
AIサービス提供契約 / 問題ID:g-279
正解:入力情報の保存・学習・提供条件
入力内容がサービス改善やモデル学習に利用されるかは、契約や設定によって異なります。機密や個人情報を入力する前に、保存期間、利用目的、提供先などを確認し、社内ルールとも照合します。
選択肢ごとの理由
- 入力情報の保存・学習・提供条件(正解)
秘密情報がどう扱われるか確認できます。
- 出力の文字色だけ
入力情報の保護には関係しません。
- サービス名に企業向けとあるかだけ
名称では具体的な条件は分かりません。
- 画面に鍵の画像があるかだけ
契約や設定で取扱いを確認する必要があります。
覚える要点:入力データが、その後どう使われるかを確認する。
関連する公式資料29外部AIのAPIを重要業務に使うとき、契約・運用で検討すべき事項はどれか。
AIサービス提供契約 / 問題ID:g-280
正解:サービス水準、仕様変更、終了時の通知と移行方法
外部サービスには障害、バージョン変更、提供終了などの可能性があります。業務への影響を考え、サービス水準や通知条件、データの取出し、代替手段などを導入前から整理します。
選択肢ごとの理由
- サービス水準、仕様変更、終了時の通知と移行方法(正解)
継続利用と障害対応の条件を整理します。
- 現在動けば将来も同じ出力になるという前提
モデルや仕様が変更される可能性があります。
- 料金を払えば障害が一切起きないという前提
有料でも停止や障害の検討が必要です。
- API提供者が業務上の判断をすべて負うという前提
責任範囲は契約や利用方法を確認します。
覚える要点:利用開始の条件だけでなく、変更・停止・終了も考える。
関連する公式資料30AI出力の利用条件について、適切な確認方法はどれか。
AIサービス提供契約 / 問題ID:g-281
正解:商用利用や第三者権利への対応、責任分担を契約で確認する
サービス側が出力の利用を認めても、第三者の著作権などの問題がなくなるとは限りません。商用利用の可否、保証の範囲、問題発生時の責任分担を確認し、用途に応じて出力も点検します。
選択肢ごとの理由
- 商用利用や第三者権利への対応、責任分担を契約で確認する(正解)
利用許諾と第三者の権利は分けて確認します。
- 利用料を払えば第三者の権利もすべて消えると考える
料金の支払で他者の権利は消えません。
- 出力を所有できると書かれていれば必ず侵害がないと考える
契約上の帰属は非侵害を自動保証しません。
- 無料プランなら法令や規約の確認が不要と考える
無料でも利用条件や権利の確認が必要です。
覚える要点:サービスの許可と、第三者の権利への配慮は別の確認。
関連する公式資料